特集 Special feature
オンラインストア初お目見え!炎のクライマックス-谷窯作品展-
創業当初の磁器づくりを次世代へと受け継ぐため、
昔ながらの「登り窯」をつかった焼成に4年ぶりに挑戦。
遂についに、オンラインストア初お目見え!
職人たちが魅せる最高の窯焚きのクライマックスで仕上がった貴重な作品をご紹介します。
創業当初のやきものづくりを継ぐ「登り窯」
16世紀末に日本に伝わった「登り窯」。
薪を炊き、その灰を自然の釉薬として溶け込ませながら磁器を焼く窯です。
有田は、日本で初めて磁器が焼かれた地。
深川製磁の登り窯「谷窯」は、そばに渓流がある山間部にあります。
深川製磁では、現在もこの谷窯で磁器づくりを行っています。
薪を使った原始的な登り窯で1350℃まで温度を上げるのは、
ガスを使った現代的な窯と比較しても至難の技。
さらに磁器を焼くためには、窯のなかの酸素濃度が
上がり過ぎないよう保たなければならないため、
窯内の環境の調整は容易ではありません。
焼成にかかる時間は、その日の気温や湿度によっても異なり、およそ30〜50時間ほど。
その間、職人たちが交代で火の番をします。
焼き上げたあとは約20日間をかけて自然冷却し、ようやく作品がお目見えとなります。
窯のお部屋っていくつあるの
登り窯のお部屋を簡単にご紹介しますと、4つのお部屋があり、窯の温度が上に昇るために傾斜になっていることが特徴です。
参考図右下より
胴木の間・・・右下のお部屋にあるのが胴木(どうぎ)の間と呼び、薪を使って焼成する場所です。
次のお部屋に続く小さな隙間にも薪を入れます。ひとつずつの窯が煙突の役割をもつことで連続的に焼成できます。
一の間・・・窯の中に商品を積み上げていき、胴木の間から温度を上げていきます。
二の間・・・一の間同様、商品を積み上げ、焼成の温度を職人たちが胴木の間に火入れを行います。
三の間・・・窯の中でもっとも高温のお部屋で美しい色と質感を出すために、二昼夜に及ぶ職人による
クライマックスが繰り広げられます。
窯の温度は秒ごとに変化するため、「あげてみ」を使って、窯の温度を確認します。
登り窯作品は一つ一つの流れの中で、炎の上がり具合もとても重要になります。
二昼夜に必ず職人が交代で煙突から出る炎の色を確認します。
登り窯ならではの美しさを
お待ちいただくお客さまのために
通常の品質管理基準を適用すれば、販売できるのは1割にも満たないほどで、
残念ながらすべてが商品としては不採用となってしまうことも。
しかしながら登り窯でしか表現しえない美しさを持った味わい深い作品たちを
毎年楽しみにお待ちいただいている谷窯作品ファンが数多くいらっしゃいます。
コロナ禍で開催をやむな中止していた「登り窯」を昨年11月に4年ぶりに挑戦した作品たち。
1300度を超えるクライマックス「攻め焚き」に熱い職人たちが挑戦した数々をお楽しみ下さい。
登り窯作品はこちらから
※2017年「登り窯」窯焚きの様子です↓
登り窯作品は数に限りがございますので、取り扱いがない店舗もございます。
実際に商品をお手に取ってご覧になりたい方は、お近くの深川製磁の店舗へお問い合わせください。
皆様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。