富士山
陶磁器の富士山のデザインは、初代深川忠次が完成させたと言っていいでしょう。
忠次は1900年パリ万国博覧会終了後、新しいデザインイノべーションへ挑戦します。
そのひとつがぼかしを施した染付技法です。明治の天才陶工宮川香山に師事しドイツハンブルグでエアログラフを購入し半年間の滞在で自分のものとしたと言われています。
帰国後、工場内に寝泊りした忠次は器用な職人を選び必死に新しい技法を伝授しました。
今日では、深川製磁の100年技法のひとつとして知られるふりかけ技法の誕生です。
この技法を駆使して富士山をデザインします。以後100年以上深川製磁の富士山は、他の追随を許さない最高峰として多くの陶磁器愛好家に支持されてきました。