特集 Special feature
新しい年を彩る『迎春のうつわ』
一年の始まりを祝うお正月。大切なご家族や親しい仲間たちと祝う迎春の食卓に、今年は普段よりもより華やかな器を取り入れてみませんか。豊かに彩られる器は、いつものお料理をより美しく演出してくれます。
伝統を継承しながらも現代のニーズにあったモダンスタイル
お正月準備といえば、どんなお料理にするかをつい考えてしまいがちですが、お料理を演出する器はとても大切な役割を担います。現代は、ライフスタイルも多様に変化する時代なので、ご家庭にあったダイニングシーンに新しい感覚を取り入れて、器の魅力を身近に楽しむのもおすすめです。
また、シンプルなお皿に吉祥文様を取り入れるだけで、「大人シック」なモダンなテーブルに生まれ変わります。
人生に幾度となく訪れる「ハレの日」にも大活躍な器たち
年のはじめに口にする『おせち料理』は、無病息災や家内安全、福徳にあずかるなど様々な祈りを込めて作り、口にするもの。かつては、神様にお供えしてからいただいていました。そんなお正月料理を上品に彩ってくれるのが、お重箱です。
古来より大切に描かれている縁起の良い鶴が大胆に施され、新年の門出を祝う日にはぴったり。ハレの日はもちろん、ご自宅でのちょっとしたパーティーや普段の食卓にお菓子やお花を生けるなど、様々なシーンで大活躍です。大人数で集まってもテーブル上をすっきり見せてくれるメリットもあるので、備えておきたいアイテムですよね。真っ白な透白磁が清潔感を漂わせ、スタイリッシュなお重箱はお寿司やフルーツを盛り付けるなど、バリエーションも楽しめ、お料理が彩りよく映えます。ハレの日だけではなく、日常から日本の工芸品でもあるお重箱を是非、取り入れてみてください。
そして、お屠蘇にも邪気を払って一年の健康を祈るという目的があり、通常の祝い酒とは異なります。
元日の朝、新年のご挨拶が終わったら東の方向を向いてお屠蘇を注ぎ、年少者から年長者へと順番に飲みます。
これは若者の活発な生気を年長者が飲み取るという意味合いがあると言われています。三段重ねの盃で1杯ずつ3回に分けて飲むのが正式な作法ですが、地域やご家庭によって異なりますので、参考になさってみてください。
最近では、屠蘇器を使う機会が減り、おせちをあまり食べないというお話も耳にすることがあります。そんな方にも現代のライフスタイルに合った形で、日本の文化・伝統を継承し、正月を祝うのに相応しいアイテムをぜひ、お探しになられてみてください。