特集 Special feature
染付で描かれた美しい四季「高台七寸皿」の魅力
いつの時代も大切に受け継がれる「工芸品」。深川製磁が手がける数々の工芸品も、“ものづくりへの信念”と“高い技術”を持った職人たちによるバトンリレーで生まれています。
そして、今回ご紹介する工芸品は「高台七寸皿」。初代深川忠次が職人に書き残した意匠図から現代の器に復刻したもので、「だみ職人」と呼ばれる熟練の伝統工芸士が丁寧に染めていきます。その姿は精緻な筆致で描いた花鳥の世界であり、日本人が大切にしている移りゆく四季と自然を美しく表現しています。
今回は、深川製磁「窯主」による説明とともに、「高台七寸皿」の魅力をご紹介いたします。
絵替わりで楽しめる七寸皿の特徴
■つばめ
渡り鳥として知られるつばめ。天敵から身を守るため敢えて人通りが多い場所に巣を作る習性があることから、
昔から「商売繁盛」のご利益があるとされてきました。
■しだれ桜
枝垂れた枝からいっぱいに花を咲かせる様子を見事に描き、その姿がとても美しいことから、
「優美」という花言葉がつけられています。枝垂れ桜は「糸桜」という別名で、古くから和歌に詠まれており、
代表的な歌に松尾芭蕉の「半日の雨より長し糸桜」。があります。
■菊
皇室の格式ある文様として大切にされている「菊文様」。皇室のご紋章にもなっており、
非常に高貴なモチーフです。日本の文化に根付いた菊は、秋の花として愛でられるようになっています。
■竜田川
「ちはやふる」でもおなじみとなった百人一首の名歌で詠まれた紅葉の名所。
色づいた紅葉が川に流れていく様子を意匠化した日本の伝統文様のひとつです。
■八手
ヤツデの名前は葉が複数に大きく切れ込むとこに由来し、漢字で書くと「八つ手」です。
日本では古来より「八」は末広がりで縁起の良い数字と云われています。
同じ種類の碗皿もございます。高台七寸皿、碗皿ともに、高台裏には伝統工芸士の名前が描かれております。
ぜひ、この機会にご覧くださいませ。
実際に商品をお手に取ってご覧になりたい方は、お近くの深川製磁の店舗へ是非、お立ち寄りください。